こんにちは、事務局スタッフのテツ子です。

さて本日は5月23日(金)に開催した、はぎビズ5周年記念セミナーのレポートをお届けいたします🙌
とても濃い内容となり、ご紹介が長くなってしまいましたので2回に分けてお届けいたします。
どうかお付き合いいただけますと幸いです🙇‍♀️

セミナーのテーマは「伝建地区の空き家活用×地域活性の未来」🌿
事前にいただいたお申し込みから、大変ありがたいことに定員100名に達しておりましたが、
当日も地域の方々が飛び入りで会場にお越しくださり、想定していた以上の大盛況となりました…!
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました🙇‍♀️✨
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会場は旧萩藩御船倉。
400年前に積まれた石壁に囲まれ、特別な風情に包まれながらセミナーが始まりました。
オープニングセレモニーでは、この日のために制作していただいたはぎビズ5周年記念ムービーを上映しました🎞️


はぎビズ利用者さま、そして浜崎伝建地区で暮らす方々の声をご紹介しております。
地域の皆さまの1歩が萩の明日を作っていく、そんな前向きな想いを込めています。
お忙しい中ご出演くださった事業者さま、浜崎のみなさま、
素敵な動画を制作くださった中津江さま、ありがとうございました!

それから浜崎町の伝統芸能、山口県指定無形民俗文化財の「御船謡」をご披露いただきました。
こちらは1年に1度、8月3日に行われる住吉神社の夏大祭にて演じられるもので、江戸時代から今日まで続き口伝えで伝承されています。
三味線、太鼓、法螺貝の伴奏とともに力強い歌声が響きわたり、圧巻の一幕でした。
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続いて、いよいよ本題の講演です🌟
第1部は「浜崎の今までとこれから」。
浜崎町ではレストランやカフェ、宿泊施設、書店と美容室など、この5年間で10店舗ものお店が増えました。
その中には、はぎビズが移住創業のご相談をお受けし、地域とのマッチングをサポートさせていただいた事例が半数以上に上ります。
新たなお店の1軒1軒がまちとしての魅力となり、「浜崎エリア」は徐々に雑誌やwebメディアにも取り上げられるようになりました。
なぜ今、浜崎が盛り上がっているのか?
その背景を「地域性」「守る人」「興す人」の3点に着目してご紹介。
行政の立場から浜崎伝建地区に関わって来られた大槻洋二さまをお迎えし、獅子野センター長との対談方式で掘り下げていきました🙌
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「新しいものを面白がり、受け入れる土壌」はどのようにして耕されたのか?
かつて城下の港町として栄えた浜崎町では、大量の荷物を運ぶ回船業を営む人々、生活物資を商う人々、水産業に関わる人々が主に暮らしていたそうです。
商人たちの多様な情報が盛んに行き交った歴史から、その地域性を紐解いていきました。

続いて「守る人」のご紹介では、まちを愛し積極的に活動する住民の皆さま、町並保全に尽力する文化財保護課の取り組みついてご解説いただきました✨
浜崎では住吉神社を守る役割を担う「浜崎九友会」さま、伝建地区の選定をきっかけに1998年に発足した「浜崎しっちょる会」さま等、地域のために活動する複数の任意団体の皆さまがいらっしゃいます。
文化財保護課では、古い家の調査・修繕、道の美装化やインフラ整備をすることで町の景観を守られました。
伝建地区に選定されてから浜崎のまち並みがどのように変化したのか?
整備前の写真も写されたのですが、まるで別の場所のようで私も驚きました😲
電線を見えなくすることで空が広く感じられ、道全体がすっきりとした印象に。
今の美しい景観がつくられるまでに、多くの時間と労力が積み重ねられてきたことを実感しました。
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「新しいことを面白がる地域性」「伝統や町並みを守る人」が揃い、そこに訪れるのが「興す人」✨
はぎビズが開所する約2年前から、徐々に新たな取り組みが始まりつつあったと伺っています。
萩市インキュベーションセンターの管理運営を担うヨシダキカクさまも、もともとは地域おこし協力隊。
「浜崎朝市」や、若者と萩の未来を語り合う「萩未来塾」といったイベントを初めて企画・開催されました。
このように外からやって来た人を受け入れ、応援する文化が少しずつ育まれていく中で、町の古い空き家に新たな命を吹き込む動きも生まれます。
フレンチレストラン「舸子(かこ)」、レンタルスペース「廻(かい)」、一棟貸しの宿「閂(かんぬき)」を手がけるb.noteの新井さま。
そして獅子野センター長が誘致した、新しい価値観に出会える文化拠点「本と美容室」のアタシ社さま。
まちを盛り上げる多彩なプレイヤーの方々を一部ご紹介させていただきました🙌
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はぎビズが開所した当初は、ビズモデルの支援活動について、市民のみなさまには時間をかけて徐々に理解を深めていただきました。
そんな中、浜崎の方々からは不思議なことに、否定的なご意見をいただくことがほとんどなかったと聞いています。
これを不思議に思った獅子野センター長が、地域の方に尋ねると
「浜崎って新しいものをノリよく楽しんだり、面白がったりする人が多いんだよ。」
と言われたことがとても印象に残っているそうです。
獅子野センター長と大槻さまが
「かつて港町としてさまざまな情報を柔軟に受け入れ、商売につなげてきた土地柄が今も息づいているのかもしれないですね」
とお話されていた様子が私も特に印象深かったです🤔

伝統を守りつつ、人が集まり、新しい動きが生まれている浜崎町。
第1部ではそんな町の前向きな姿勢や、未来への可能性を感じていただけましたら幸いです。
次回はさらに踏み込んだ内容に続く、第2部のパネルディスカッションの様子をお届けしますよ。
是非ご覧頂けましたら嬉しいです🙏🍀



【はぎビズ】
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